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はしご車
はしご車とは、高所での消火・救助活動で活躍する車両です。梯子は仰角のみではなく、俯角(斜め下)にも伸ばすことが可能なので、水難救助で部署した位置よりも低い場所に要救助者がいる場合に活用する事が出来ます。長さは日本国内だと10m~54mの高さまで届くはしご車があります。また国内最長の長さのはしご車は2021年現在、金沢市消防局・岡崎市消防本部・徳島市消防局・埼玉県南西部消防本部・豊橋市消防本部に配備されています。また梯子車は先端屈折式・水槽付小型はしご車など様々な種類があります。
車両の更新頻度も地域によって異なり10~20年の間に更新され長期間使用するため配置から7年後それ以降は5年ペースでオーバーホール(大規模な分解修理や改造)が行われます。
はしごを長くなるにつれて車体も大きくなり狭い地域では入れなくなってしまうため、
国内では30m~40mのはしご車保有している本部が多く地域特性によって小型はしご車・大型はしご車の2台を保有する本部も存在します。
1950年代は、はしごにバスケットがなくリフターのみだったが10年後の1960年代にはリフターが装備されさらに20年後には梯子の先端にバスケットが装備されるようになりました。
また最近では車いすに乗ったままでも救助が出来るようにバスケットが大型化され車椅子に対応したスロープも備えつけらています。
大量救出・車椅子対応型先端屈折式30m級はしご車
平成30年度(2018)から令和2年(2020)東京消防庁 四谷署・赤坂署・臨港署月島出張所に東京オリンピックを見据えて計3台配備されました。
大量救出・車いす対応型はしご車は国内で東京消防庁に3台のみ配備されていて。ベースとなる車種も二種類存在します。一つは四谷・赤坂の日野プロフィアx艤装モリタ。月島にはメルセデス・ベンツEconic1835を帝国繊維・Rosenbauerが艤装をしました。
同車両の大きな特徴であるバスケットは従来は3名の定員から5名になったほか側面にはスロープが備え付けられており、車いすを乗ったままバスケットに搭乗出来ます。
日本初のはしご車!!
東京消防庁 臨港消防署 月島出張所 月島はしご1
SPEC
車種:メルセデス・ベンツ
エコニック
艤装:ローゼンバウアー
納入:帝国繊維
配備年月:令和2年3月(2020)
全長:10.41m 全高:3.14m
全幅:2.49m
導入経緯:東京オリンピック・パラリンピック開催に向けてH30年から大量救出・車椅子対応型先端屈折式30m級はしご車を配備しており同車が3例目の導入です。
30m級はしごを装備していますが全高が3.14mに抑えられていて、オリンピック選手村を管轄している臨港署月島出張所に配備されました。
月島から選手村までの道中に高さ3.2mのアンダーパスを通過する必要があり車体全高の低くする事が可能なメルセデス・ベンツエコニックにRosenbauer製のはしごを搭載した同車が採用されました。
シャーシについて
エコニックはバス用シャーシフレームを持つ特装車で収集車や航空用車両・消防車としても世界中で採用されいます。
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